アイアルクで大事にしてること-校長ブログ始めます!
- 誠 小林
- 2024年3月1日
- 読了時間: 4分
ITスクールアイアルクの校長、小林です。
校長の日常や見えないところでやってることなどをお伝えできればいいなと思っています。
思いつくままに書いていこうかと思いますので、最初のうちは割と方向性も定まらないまま進めていく感じになるかと思います。
さてさて、第一回で何をお伝えしようかな、と思うのですが、やっぱり第一回なのでアイアルクで大事にしてることについて書いていこうかと思います。
アイアルク大事にしてること

1.子どもを動かす!
いい授業ってどんな授業でしょうか?アイアルクでは「活動量」という概念でそれを評価しています。
活動量というのは子どもが「自分の意志」で「自ら動いている」時間のことです。講師たちには「活動量を最大化すること」を目標に授業を組み立ててもらっていますし、授業後の反省会でもこの視点であーでもないこーでもないと議論しているのですね。
なので、アイアルクでの講師たちは「命令」をすることは殆ど無いです。命令では「自分の意志」ではないからです。命令で動いている時間は活動量には入らないわけですね。
私たち講師がやることは
面白い課題を準備すること
課題を解くために必要な知識を与えること
課題に行き詰まったときに励ますこと
良いところを見つけ褒めること
です。これらによって子どもたちが自分で動けるようにサポートをしています。
2.コミュニケーションは能力ではなく「関係性」
アイアルクの講師は誰でもなれるというものではないと思ってます。高度なプログラムやものづくりの知識を人間として固まりきってない子どもに教えるということは実は簡単なことではないんですね。
高専や技大の学生さんたちもバイト講師に入ってもらってますが、はじめは子どもとのコミュニケーションに不安を感じている子がほとんどです。
要するに「コミュニケーション能力」に自信を持ってないということなんです。
そんな彼らに私が最初にいうのは「コミュニケーションとは関係性」である、ということ。
どんなに小手先なテクニックがあったとしてもコミュニケーションが取れるとは限らないわけですね。
「関係性」とは子どもと一緒に過ごした時間であり、子どもたちへの理解度であり、子どもから見た講師たちへの印象であったりします。関係性に着目させることで「大事に育てていこう」という意識が講師たちにはあります。
この点については、またいつかブログで詳しく書きたいと思っています。
3.知識・スキルは必要になったときに与える
教育学の用語で「系統学習」という言葉があります。これは簡単なことから順序立てて習っていくという学習スタイルです。学校や塾、ピアノやスポーツなどでも取り入れられている手法です。習い事、学習って聞くとそういうものだ、と思っている方がほとんどではないでしょうか。
実は、そういうスタイルばかりではなくその対義語として「問題解決学習」「経験学習」というものがあります。これは先に活動の目的が先にあって、それを解決するための方法として、手法を学ぶというスタイルです。
アイアルクでは後者の「問題解決学習」を基本にしています。ロボ団のテキストもそういう構成になってますね。
会社での新人教育でよく行われるOJTなどもこの「問題解決学習」に当たります。
問題解決学習には以下のようなメリットとデメリットがあります。
<メリット>
学びに対してのモチベーションが高い
必要に応じて高度な内容を早い段階に触れることができる
活動がうまく行ったかどうかで評価できるため、達成度が理解しやすい
<デメリット>
活動に触れない知識・スキルについては身につける機会がない
知識習得に非効率
講師が適切なチューター役をこなせないと成立しない。
アイアルクが「問題解決学習」を取り入れているのは、子どもたちのモチベーションや自主性を何より大事にしているからです。系統学習は学校で行うのですから、それを私たちが先行してやることに大きな意味があるとは思っていません。
どうせやるなら、別の方向からの刺激を与えるほうがより強固な実力がつくと考えているのです。
系統学習の学校がタテ糸とするならアイアルクがやることは横糸を通すこと。縦糸と横糸がしっかり絡まってないと強い布にはなりませんよね。
<参考>


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